第1問 リスニング
リスニングは男性の声でゆっくり読まれた。冠詞等もはっきり読まれるのはいつもの傾向。小学校から英語を導入していること、昨今の長文の単語数増加傾向から、今後もゆっくり読まれるかどうかは未知数。変わるとすれば音読速度は増加、単語数も増加するはず。D問題が消え、C1とC2という構成になった。
第2問 空所補充
狙いが中途半端な出題形式との評だった。今後改良が行われるとすれば本問であろう。指示通りに全部違う記号を入れて答えたとすれば、「完答」or「2ミス以上」になってしまうという、点差がどうしても開いてしまう形式なので、もしかすると今後、どの空欄にも合わない「ダミー選択肢」を入れるとか、あるいは出題形式自体が変わる(並べ替えが復活する)とか、いろいろ予想できる。
第3問 広告・会話文読解
コミュニケーション英語。1900年代の英語教育への反省からか、文法の出題は見られない。文法対策は不要。ただし、大学受験英語における英文法の重要性から、高校入試通過後(中3の春休み)は英語学習に文法の視点も加えられたい。仮定法などを知っておくと会話の幅が広まるし、分詞構文を知ると読める文章の幅も広がる。
出題がいつもの会話文から「チラシを見ながら会話」に変わった。この形式は私立や各種検定では珍しくないが石川県公立高校入試では初めてだろうか。文科省の方針もあり、来年もこの形式であると予想される。単語数・読解量は増えたが、石川県の公立入試は全国的に見れば英文の分量が少ないのでちょうど良くなったと感じられる。会話の穴埋めのヒントがチラシの中にあるので問題は解きやすく設計されている。強意部分を選ぶ問題は解き方が単純なのだが、慣れない学生にとっては戸惑う問題だっただろう。
- 問2のような、セリフを空欄にしてそこをまるごと書かせる問題は石川県ならではの出題形式。おそらくここでも英作文の力を測っており、もしかするとその中で基礎的な文法力も見極めているのかもしれない。ちなみに他県の公立入試では、空欄にセリフを埋める問題の多くが4択式であり、不正解の選択肢はバッサリ切れるものが多い(東京都・神奈川県・千葉県・大阪府・京都府等々)。それに比べるとやはり難しい印象は受ける。
第4問 長文読解
単語数は増加傾向維持。語数が多い長文こそ、単語の度忘れが致命的。場合によっては単語を思い出しながら「あれ、今どこ読んでたっけ…」とパニックに陥る。「英語を英語のまま読む」極力この感覚を持ちながら読んでいきたい。ボキャブラリー増&度忘れ防止の最適なプログラムをゼミで用意しているので気になる方は是非。
英作文が減るも配点は高いまま、よって一文当たりの配点率は50%増しになっている。
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