志望校について、最近思うところがあります。そもそも志望校に向けて勉強することは、人生にどれほど「良い寄与」をもたらすのでしょうか。
一新ゼミでの指導を通して我々が得た教訓は「やってほしいことを指示するな」ということです。私たち講師が「生徒にやってほしいこと」は、最終的には講師の思いであり、生徒の思いではありません。生徒自身が「それ、やってみようか」と思えたとき、講師の示すものに命が吹き込まれます。
志望校についても、生徒が本心から「受かりたい」と思えば、彼ら彼女らはただひたすら勉強します。勉強したいからです。一生に一度でも「勉強したい」と本心から思い行動することこそ、志望校を持つことの本当の意味ではないでしょうか。
よって志望校は、高い目標を持ち果敢に挑戦するか、または、適切な目標をもって確実に合格できるレベルになろうとするか、いずれの場合でも大きな価値を持ちます。
本当に苦労したのは、自らの目標の為に尽力した生徒たちです。過去の生徒たちに対する感謝と、生徒たちと一新ゼミを信じてゼミに通わせてくれた保護者の皆さまへの感謝は、筆舌に尽くし難いものです。
いま一新ゼミにいる「ラッキーな生徒たち」へ、持てる技術の限りを伝え、「教え子たちのよりよい未来」 として 社会全体へ還元し、巡り巡ってそれが 卒業生たちをも静かに支える。我が子の生きる未来の世界を、より良い物にする。一新ゼミが生まれる前からあるこの大きな流れに対して「価値」を返す。そこに私と教え子たちが居ます。
一新ゼミではこれまで合格実績を大きく掲載することを控えてまいりました。それは、合格実績が私たちのものではなく生徒自身のものだからです。一方で入塾希望者からは「貴塾の合格実績はいかほどか」という問い合わせも多い。当然のことです。そこで点数で表現させていただきます。大抵の生徒は平均点で10点~30点程度上がります。これは5教科合計では50点~150点上がることを指します。一新ゼミでは日常のことです。なぜなら彼らは学校が終わった後、午後5時から午後9時まで毎日勉強し、それが日常になっているからです。しかも「質問と解決」を繰り返し行い、さらに続きを学ぶのですから、点数は上がります。
もともと平均点が90点以上で入塾する生徒もおりますが、彼ら彼女らには平均点110点を目指してもらいます。その内容は、小学生なら中学受験問題を、中学生なら高校の予習問題を、高校生なら志望校以上のレベルの大学入試を解いてもらいます。過去の成績優秀者がどのような学習方法をおこなっていたか、効率の良い学習法、より良い教材などを紹介し、自らで方策と予定をたて実行に移してもらいます。
結局この塾で得られるものは「なぜ学び続けるのか」という問いへの答えです。この答えは受験で終わらず、一生の宝になります。そういう生徒が卒業後数年経ってから近況報告に来てくれます。彼ら彼女らのますますの発展と栄光を願ってやみません。