「きゅうぼくはえ(ゑ)るべからざるなり(きゅうぼくはほるべからざるなり)」と読みます。孔子の言葉です。朽ちた木を彫り造形を施すことはできないという意味です。要旨はあえて書かずにおきたいと思います。
講師が学生の素質を判断することは大変難しい事です。たとえ「朽ち」を感じたとしても、それが正しいかどうかは疑い続ける必要があります。「周りの者のせいで彼らは朽ちるのだ」という心優しき教育者もいるかもしれませんが、このことは次の書籍に譲ります。
ケーキの切れない非行少年たち
宮口幸治
上記のような場合を除けば、朽ちる原因は本人自らの判断と行動の積み重ねです。学生自らが自らを朽ちさせる。自分を朽木にする仲間と過ごすこともまた本人の選択に他なりません。
人は周りから影響を受けます。どのような人を周りに置くか、どのような場に我が身を置くかで、自分の幹にどれほどのものを蓄えられるかが決まります。
公卿相造請禹、禹終不報謝。
務絕知友賓客之請孤立行一意而已。