「蝶番」は「ちょうつがい」と読みます。
「丁番」は「ちょうばん」と読みます。大工さんたちはこちらの語を用いるそうです。
「番」の音読みが「バン」で、訓読みが「つがう」「つがい」です。
これを覚える際に「蝶番」という語を扱うことが記憶には有益でしょう。
さて、言葉は生き物で、時代と共に変化していくものですから、もしかしたら今後いつかは、「蝶番」を「ちょうばん」と読むことが一般化するかもしれません。
個人的には、あまりこういった変化を許したくはありません。言葉の変化を許し過ぎると、子ら世代が古い日本語を読みづらくなり、文化的な損失が起こりやすくなるためです。祖先と子孫の間で、書かれた文章による情報伝達に支障が出やすくなれば、それはわざわざ日本語を習得する意味が薄れる原因になるから、とも言えます。定量的な話ではないので、話題程度で。
ただ、ら抜き言葉は進化の一つに思えます。ら抜きにより、尊敬の意味と可能の意味を分別可能になります。こういう変化は合理性があるように思われます。
もう一問、中1の国語より問題です。
「周りの人は思わず身構えることでしょう」を文節と単語に分解して下さい。
答え
周りの 人は 思わず 身構える ことでしょう (五文節)
周り の 人 は 思わ ず 身構える こと でしょう (九単語)
ワ行五段活用の動詞「思う」の未然形である「思わ」に、打消の助動詞「ぬ」の連用形が付いた形です。