今後は仕事がなくなるとか、給料が低いとか、いろいろな話が聞かれます。教育に携わる者として、教え子には幸せな人生を送ってほしいと考えています。今年の3年生は先日の中間テストで皆それぞれかなりの好成績をおさめてくれました。100点も何枚も出ました。夏から入ゼミした中3でも、数学など95点で最低点だということでした。その95点の生徒は25点も点数が上がったのに悔しいとこぼしました。私にとっても今回は印象的な中間テストとなりました。その後、燃え尽きたような思いがあるのか「やる気がでない」と、それぞれが言ってくれます。塾長に向かって「やる気がでません」と素直に言える、それそのものが宝物のようで素晴らしい。無論そうもいっていられません。つまり根本的に彼ら彼女らは「なぜ自分が勉強しているのか」を見失っている。一時的にとはいえ、それはやはり不利なことです。今朝4時から考えていたのですが、彼ら彼女らはまだ「自分の人生は自分1回分」だと思っているのでしょう。人生を自分1回分だとすれば、それは小さな1回です。しかし「自分が子孫や仲間の幸せの鍵になる」と自覚すればどうでしょうか。その1回の人生が、周囲の人間の人生を好転させていくとき、「人生は1回」という言葉の持つ意味や幅が変化します。テストの高得点とか、燃え尽きたとか、そんな暇があるうちはその程度の人生です。自分の人生の幅について自覚してもらうための講義内容と教材を考えています。何のために学び、何のために生きるのか。モヤモヤした思いを抱えてほしいです。そのモヤモヤが「本当にやりたいこと」と「いまやらなければならないこと」の差から生まれていると理解できるようになってほしい。そのモヤモヤの中にこそ自己実現の道が潜んでいると気付かせてあげたい。幸せに暮らしたいと願う人は多いです。幸せと自己実現は切り離せません。自己実現に用意されている時間、つまり寿命はせいぜい80年。塾長はまだ三十代なのに老眼と白内障が始まりました。十代にとっては当たり前の「健康全開の日常」が続くのは、中学生ならあと20年しかありません。この短さに正対できる15歳こそ、その後の人生を自分でつくっていける15歳です。仕事が無いなら作る。それが出来ないなら周りの状況や、学びを得られる人物から学ぶ。道は自分で見つけ作るもの。このことを意識できる人が少ない。この30年、日本が没落し続けている原因です。悲しい事です。変えていきましょう。これを読んで下さっている全ての人が、現在及び未来の先生です。
教育
投稿日:2019年10月19日 更新日: