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ニーバーの祈り(英Serenity Prayer)

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先に言及しておきたいのは、神という言葉についてです。

神を信じるとか信じないとか言いますが、それよりまず、言葉の力を信じることは、愛しい事だと思います。

私自身の勝手な解釈では、冒頭の「神よ」という言葉は、「私自身よ」と理解することもできると思っています。

もし、「神よ」という冒頭に、わずかでも疑念を感じる方がおられましたら、「私よ」に言い換えてみると、もしかしたら、よりよくあなたに、この言葉が届くかもしれません。

ただ拒否性を感じるのではなく、どうか、様々な方法を試してみて下さい。
その価値がある言葉なんじゃないかなと思い、下記にご紹介いたします。

God, give us grace to accept with serenity
the things that cannot be changed,
神よ、変えることのできないものを、
静穏に受け入れる力を与えてください。

Courage to change the things
which should be changed,
変えるべきものを
変える勇気を、

and the Wisdom to distinguish
the one from the other.
そして、変えられないものと変えるべきものを
区別する賢さを与えてください。

Wikipediaより、Reinhold Niebuhr氏の言葉です。

良い和訳の一つだとして挙げられている、大木英夫氏による訳も下記に掲載します。

神よ
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。

最後に、繰り返す為に短くしたものを書きます。

変えられるものを変える勇気を
変えられないものを受け入れる冷静さを
これを区別する賢さを

・変える勇気
・受け入れる冷静さ
・識別する賢さ
アドラーの「嫌われる勇気」にも同様の考えが紹介されています。

USJのV字回復で有名になられた森岡毅も、林修先生との『初耳学』で「定数と変数」として同様の話をされていました。
以下引用

  数学で学んだ公式や知識を日常生活に応用する場面は極めて少ない。それでも森岡さんは、数学を学ぶことには大きな意義があるという。「数学を勉強する意味は一つで、問題にたどり着くために、論理的に頭を使う練習をしているんです。“数学”と言いながら、問題解決能力なんです、あれは」と主張。そして、「点数がどれだけ高かろうが低かろうがいいんです。取り組んで、頭を鍛えておくことが役に立つんです」と訴えた。

森岡さんの話に引き込まれた林先生が「数学をきちんとやってこなかった人って、よく“定数”を動かそうとするんですよ。それは動かない、“変数”は努力とかで変わるけど、定数は与えられたものとしてやるしかないっていう話を時々するんです」と話すと、森岡さんは「林先生、そこなんですよ!」と興奮。

「多くの人は、自分の力ではどうしようもないこと、“定数”を“変数”にしようと人生の時間とエネルギーを浪費してしまうんです。それで疲れちゃって、自分のコントロールできるところに時間の集中がいかない。ここの見極めを数学で練習しているんです」と指摘し、「どこに自分の時間と労力を集中すべきなのか。これを論理的にひもといていくのが、数学的アプローチなんです」としみじみ語った。

現代最強マーケター森岡毅「勝つためにそれしかなかった」驚きのUSJ“V字回復”戦略を語る<初耳学>

定数は変えようがないもの、変数は努力などで変えられるもの。そういえば野球選手のダルビッシュ有氏も「間違った努力は実を結ばない」という話をしていたような。

生徒達も、もしかしたら私も、「変えられないもの」を変える努力(つまり間違った努力)をして、「私は努力している!」と叫んでいるのかもしれません。

自己を省みるとき、とても大切な考え方ではないでしょうか。

ただ、教育では「変えられない」と感じるものにも、「変えること」を挑まなければならない場合があるようにも思うのです。

この辺の指針をAIが教えてくれる日は来ますか?

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